
長距離バス。世界中で愛される格安の移動手段。ただトラブルがよく起こるのもこれ。荷物を預けたら別料金を取られる、預けたはずの荷物が到着すると無くなってる。と言うわけで荷物に関するトラブルが絶えません。しかーし、荷物はバスに載せてあるのに自分自身が乗らずにバスが出発したらどうなるのでしょうか?それが僻地だったらさぁ大変。検証します。
【検証その1.】タイ・スラターニー発~言語の壁と戦闘能力の低下が招いた場合~
バンコクから南方面へ行く夜行バスはとにかく評判が悪い。 「ほぼ100%荷物が盗まれる。」「荷物が入ってるトランクに人が潜んでいるらしい」「車内で配る無料のジュースには睡眠薬が入っている。」ただでさえ悪評名高いバスなのに夜行だったらコンタクト外さなきゃいけないし。まさかに備えメガネをかけたものの、生身になると視力が極端に落ちる他、何故か聴力も落ち戦闘能力が著しく低下。5歳児にも負けるかもしれない。そんな事が周りにバレたら盗まれ放題でより危険が増すって感じっす。そんな恐怖と尋常ではないエアコンの冷風で体は震えるばかり。次第に睡魔が勝ちはじめ、いつの間にか爆睡モード。無防備にも完全に熟睡していた私は車内アナウンスで起こされた。しかし、英語+聴力の低下で何を言っていたのかは分からない。皆がバスから一斉に降りた。どうやら休憩するようだ。貴重品だけ小脇に抱え私も続く。命より大事なコンタクトレンズは車内に放置して。 7年程前に作ったメガネでは当時より視力悪化してるので正直あまり見えない。しかも、メ〇ネスーパーの兄ちゃん曰く「眼鏡屋歴10年で初めて作った」という代物の1万円ポッキリ激厚仕上げ。コイツをかけるとまさかの逆ケントデリカット状態。目が半端なく小さくなる。しかもガラス製で分厚いのでクソ重い。見られると恥ずかしいから端の方でひっそりとラーメンをすすっていた。すると乗っていたバスの周りが騒がしい。目を細めて見ると皆が自分のバックパックを探してる。駆け寄り他の旅行者に聞いたら「ここで一度バスをチェンジするってアナウンスしてたろ」と言う。「えっ」と思ったその瞬間ブロブロブロー。バスが走り出す。「待ってくれ!車内にはコンタクトがー」慌ててバスを追っかけた。しかし戦闘能力の低下は走力にも及んでいた。全く追いつかずバスは遥か彼方へ。もう駄目だこの先は眼鏡で旅行かと諦めかけた時、国道へ入る所で一時停止。何とかバスに追いつき、逆ケントデリカット状態で旅を続けずに済んだ。この事件をきっかけにどんな暗闇や悪状況でも起きて15秒以内にコンタクトをつける技を身に付ける。
【検証その2.】カナダ発~言葉の壁は越えたけど生理現象の限界がきた場合~
カナダのバンフ発長距離夜行バス。乗車からトイレを我慢し10時間経過。膀胱が躍動を始め目が覚めた。数時間前の休憩でトイレに行かなかった事を後悔し始めた頃アナウンス。「まもなくバスターミナルに到着。すぐに出発するので降りないように。次のターミナルで15分の休憩を取ります。」さすがに在カナダ数年が経過し、このくらいの英語なら聞き逃す事もないし、すでにコンタクトもイン。破裂しそうな臓器以外は万全の状態。ふと外を見たら5人程降りる人がいて、トランクから荷物を出してるじゃない。マッハで行けば間に合うだろうと判断し、バスを降りてトイレに駆け込んだ。出すものを出しご機嫌でバスに戻るとブロロローン。目の前でバスが発車。今回はコンタクト着用済みなので即効ダッシュでバスを追っかける。容赦なく加速するバスは高速道路へ入ると、あっと言う間に私のノートパソコンを乗せたまま視界から消えた。そもそも人間が動力に敵うはずは無い。6時間後にはバンクーバー発の飛行機に乗らなきゃいけないのに。バスは1日4本くらいだし。完全に日本に帰れねぇーじゃねえか。「うぉー」と全盛期の吉田栄作ばりに叫んでいると別のバスが向かって来た。気がついたら道路に向かって走っていた。ドキュキュキュー急停車するバス。「ばかやろーこら!死にてぇのか!」とトラックバスの運ちゃん。完全に武田鉄也状態。事情を話すと次のチリワークまで同じ路線らしい。ギリセーフ。40分後には荷物と奇跡の再会を果たし帰国できました。

【まとめ】
旅行をしてると本当に眼が良かったらなーと思う事が多々あります。長い距離を安く移動するには夜行バス、夜行列車に乗らざるを得なくなり、結果コンタクト外さなきゃいけないけど不衛生な所も多いし。最近は使い捨ても安くなってありがたいですが。また、日本だったらバスの運転手も忘れ物をチェックしたり、人数を数えたりするんでしょうけど、諸外国ではその変がテキトーなので。カナダの例なんて隣にいたおばちゃんが「日本人がいない」と運転手に告げたらしいのに出発してるし。先進国でもこれですから。休憩タイムを取る時などは必ず時間を確認しましょう。バスの運ちゃんとかだと数字すら英語じゃ分からない人も少なくないので、現地の言葉で数字くらいは言える様にしておくと間違いないです。