
友達、トモダチ、フレンド。異国でこのように声をかけてくる奴の8割りは悪い人に違いない。基本スルーします。しかし、南米における「アミーゴ」はちと違う。レストランでもホテルでも相手が余程の年配じゃないかぎり「アミーゴ」と呼びかけます。日本語でいう「すいません」的な意味が入っているんでしょう。さて、犯罪大国ボリビアにおけるアミーゴはいかなるものか。検証します。
【検証その1.】オルーロ発~酔って、切れて、ヨメ号泣~
カーニバル2日前。町はお祭りモード。みな昼間から飲んだくれてます。道を歩いていると「アミーゴ」と声がするじゃないですか。おっさんが手招きしてます。中に入るとオッサンだらけ。これはヒドイ。手招きしていたのは空手家のフェルナンド。見知らぬオッサンの空手自慢を聞く程、人間ができてないので脱出を試みます。 そこで部長風のおっさんが登場し「女を呼んで来る」と。やればできるじゃねーか。やって来たのは英語が話せるナタリーヤ。彼女の通訳でココが法律事務所である事や数名のオッサンが部外者だとわかる。目まぐるしくオッサンが入れ替わり、乾杯の連続。中には職務中の警察もいたり。その後、同じビル内にある別のオフィスへ移動。ココでは彼女の旦那と兄を含め10名程でパーティー中。ガンガン酒が振舞われ、楽しい時を過ごす。すると突然、義理の兄が奇声をあげ、旦那が兄を殴りかかり、嫁ナタリーヤが号泣。最終的なとトバッチリは自分に。旦那から「帰れ!」と罵倒を浴びせられる。10分前は満開の笑みだったのに。意味がわからん。通訳は泣いてるし、誘った本人はいつの間にかいないし。状況がよくわからないまま呆然としていると、部長風オッサンが私の肩をポンポン叩き「大丈夫。おまえは悪くない」と。さすが部長風デキル男は違うね。

【検証その2.】オルーロ発~大家族の追いはぎ~
カーニバル初日。日中は比較的静かだったギャラリーも、夜になると酒の勢いを借り暴れだす。近くに座っていたファミリーのドンがセルベッサ(ビール)を奢ってくれます。パパはすでにグダグダで、至近距離から悪臭まじりの吐息攻撃。正直何を言っているのかさっぱりわかりません。パパが完全にグロッキーしたら、娘(と言っても50代)が絡んでくる。売り子が来ると何故か私に「セルベッサコール」。家族分で5本買わされます。ドラゴンアッシュみたいな孫に渡したら、飲めないポーズ。どうやら未成年のようで、姉のストックとなりました。日本人は断れない性格と察したのでしょうか。携帯で誰かを呼び出します。10分後、姉の娘が登場。「この子は彼氏が全然できないのよ。もらってよ。」と姉。どうみても30代後半に見える21才。酒の席とは言え、ビール買え感覚で娘を紹介してきます。「もらえるか」と丁重にお断りすると、すでに娘は逃亡を図ってます。どうやらコッチが振られたみたい。姉はもっとがんばれ的に肩を叩きます。翌日、同じ席で再会しますが、どうにも冷たい家族。娘はコッチを確認したと同時にダッシュ。昨日のフレンドリー具合は酒の力なのか。いずれにしてもアミーゴだと思っていましたが、ただ奢らされただけのようです。ちなみに、妹の末娘(推定10才)は10年後のドラフト候補。別にロリコンの癖はございません。

【検証その3.】オルーロ発~アミーゴとスリの差~
カーニバル二日目の夜。昨日は家族にしてやられたので、今日は若者と絡んでみます。アミーゴ1が話しかけて「コイツは日本人だ」と周りに告げると歓声が上がります。「アミーゴ」「アミーゴ」とビール、ワイン、謎の酒がまわってきます。名前を教えると「タカ、タカ(外人向けの自分のあだな)」と酒がまわってきます。カーニバルの中、椅子の上に立ち歌い踊り狂う楽しいひと時。紅一点パメラちゃんにはセクハラ紛いのハグを仕掛けます。人間てこんなに悪い顔になるんですね。時刻は夜の11時過ぎ、アミーゴ達はいつの間にか「田中」と呼んでます。「全くの別人になってるじゃねーか」と思いつつ、そのまま椅子にしゃがんで寝てしまいます。ハッと気づいたのは10分後でしょうか。時計を見ようと思ったら無くなってます。腕じゃなくジーンズにかけてはいたけど。長年連れ添ったGショックだったのに。清涼里に忘れても戻ってきたのにー。もう二度と戻ってきません。まー楽しかったから良いんだけど。ただ、このアミーゴの中に犯人がいない事を祈ります。

【まとめ】
南米独特の国民性なんでしょうか。基本的に皆さん本当にフレンドリー。言葉が全然通じ無いのに少しでも友達になれるのはすごいな。ただ、全てのケースでアミーゴだと思ったら裏切られてる感じです。気を抜いたらいけませんね。少しの代償を払っても楽しい経験ができたので良しとしてますが、パメラちゃんが犯人じゃない事だけを切に願います。